RHSのブログ

立教大学ハーモニカ・ソサイアティー(RHS)の公式ブログです!

dome・don・den

田中さんの書いた記事を読んで、自分も文学部っぽいことをしてみたかったのでやってみました。
お暇な時にでも読んでやって下さい。





東京ドーム、ドン・キホーテ、宮殿。


一見何の関連も無さそうなこの3つの言葉、実は共通項が隠れているんです。


わたしたちは、大きな建物が建つと「ドーンと建った」とか、「デーンと建った」と形容することがあります。

これは、建物を作る基礎工事のときにドーンドーンと大きな音を立てるからなのですが、この擬音が西に伝わる間に「dome(ドーム)」になり、東に伝わる間に「殿」になりました。

つまり、「dome」と「殿」は全く同じ由来を持っているのです。


そして、当然のことながら昔は普通の庶民にはそのような大がかりな工事がいる巨大な建物は建てられず、位の高い貴族や王の屋敷に限られていました。
そこで、「dome」や「殿」には、単に大きな建物というだけでなく、建てられた周辺の土地を所有し支配するイメージが加わったわけです。

ドン・キホーテ」で知られているように、スペインでは貴族が名前の前に「don」をつける慣習がありますが、これは「dome」の変形で、「大きな屋敷に住んで付近を領有している」という意味があります。

マフィアの親分を「ドン」と呼んだり、東洋で身分の高い人に対して「殿」や「殿下」の尊称をつけたりするのもまったく同じです。

そう言えば日本では「首領」という漢字に「ドン」というふりがなを当てることがよくありますね。「しゅりょう」より「ドン」の方が強そうな感じがするからでしょうか。

さておき、一番初めに提示した3つ、東京ドーム、ドン・キホーテ、宮殿は同じ「ドーン」という音からできた言葉なわけです。西洋と東洋、同じ由来の言葉があるのって何だかすごいですね!

語源を辿ると意外な接点があったりして、いろいろ面白い発見があります。こういうの、大好きです。


以上、知っているとなんだか得した気になれるかもしれない雑学でした。



▽どうでもいいある日の出来事▽
おじいちゃん(以下爺)「おめぇ昨日何時に帰ってきたんだ」
私「12時過ぎくらいかな」
爺「かー、んな遅くに歩ってて(運転していて、という意味)、自動車強盗に追っかけられっから」
私「!?自動車強盗?え、なにそれ自動車で追いかけてくんの?」
爺「んだよ、人がいねえとこなんちゃ歩ってっと危ねえんだから」
私「はあ…(歩きとかチャリならともかく、車に乗ってる人を狙う人がいるのか?)」
爺「まあ、暗いから女が1人で乗ってるのはわかんねえだろうけども、」
私「うん…そうだね」


とりあえず、心配らしい。自動車強盗が謎なまま、オチはないまま、おしまい。